自由を掴め!【人生攻略ロードマップ】書評

人生を攻略し、自由度の高い生活を手に入れる戦略の全て

 今回は『人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる10の独学戦略』をご紹介します。

 本屋で見かけてまず表紙に強く惹かれました。

 印象的なオレンジ色の背景、ゲーム画面を意識した、可愛いらしいドット文字、中央に気楽そうに座る青年。

 RPGのアイテムみたいな感じがして気に入ったので、ジャケ買いしました。家に帰ってさっそく読んでみると、そこには人生を一つの冒険に見立てた地図が描かれていました。

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やりたくないことはやらない。

 「時間がない。お金がない。スキルがない」

 大抵の人はみな何かしらの制限を受け、それに縛られて生きています。

 仕事に追われていては自分の時間を確保するのは難しいし、お金がなければ欲しい物を好きに買うこともできません。スキルがなければ出来る事の幅は限られるし、健康でなければポテンシャルを発揮できません。

 著者である迫佑樹さんは本書にてそれらのような制限を全てクリアした状態を人生を攻略した状態と定義しました。

 制限を受けた選択肢は基本的にやりたいことでなく、制限を取っ払った、自由な選択肢こそが真にやりたいこと。そう考え、少年期の迫さんは自由度の高い生活を目指します。

 今では年商10億円を稼ぐ会社の社長で、やりたくないことはやらなくていい、そんな余裕のある地位を獲得しました。

 本書では迫さんがどうやって20代前半にして今の環境に到達したのか。その手順が10ステップに分けられて詳しく解説されています。「人生攻略ロードマップ」とは、その10ステップの攻略法です。

自由を目指して

・お金の心配を一切しなくていい(金銭的な自由)

・時間的な余裕がある(時間的な自由)

・嫌だと思うことを一切しなくていい(精神的な自由)

・心身ともに健康である(身体的な自由)

 これら四つの自由を獲得することが、人生攻略ロードマップの目指すべきゴールとして設定されています。

 この状態に到達するためには自分自身のスキルを磨くことが重要になってきます。

 どういうことかと言うと、スキルがあれば自分でお金を稼げるし、好きな時に働けるし、やりたいことをできるので、四つの自由のうち上三つに直結します。

 前半のステップではスキルを磨く上で欠かせない自己投資の大切さ、どんなスキルを身につけるべきか、習得したスキルをどう活かし、いかに稼ぐか、それらについて説明されています。

 読み進めていく上で、共感できる部分がたくさんありました。

・自己投資こそ最も効率のいい投資

・リスクを分散させてリスクヘッジを意識

・やりたくないことはやらない

 などなど……。

 なにかしらスキルを身につけて自分にブランド力をつけるというのは筆者の目指すところでもあります。

 筆者がセルフブランディングの道を選んだのは「好きなことをしたいから」という理由もありますが、誰かの下で働くのではなく、自分の力で戦いたいと思ったからです。このブログも筆者の戦場の一つです。

 リスクヘッジを意識とは、余計なリスクは取らないようにするということです。リスクを分散し、一つがダメになっても他でカバーできるように保険を効かせておくということですね。

 例えば転職する時に、すでに副業で別の収入源があれば、失敗してもリカバリーが効きます。副業がダメでもスキルがあれば自分でゼロから稼ぐことができます。

 迫さんも、余計なリスクは取らないように、重要な局面においては戦略的に決断を下していたようです。

私自身、「外注化」「自動化」「分散」の大切さに気付かされたのは、エンジニアとして働き始めてブログもある程度軌道にのって、しばらく経ってからでした。

 ステップの後半では自分がいなくても稼げる仕組み作りについて解説されます。

 自分がいなくても稼げるということは、自分の時間が増えるということです。早い話寝てる間に稼げたらいいよねってことです。

 聞こえが悪いかもしれませんが、本書の冒頭では従来の「お金は苦労して稼ぐもの」という価値観を否定しています。

しかし、生まれて初めて「会社員以外の働き方をしている人」に触れた後、私が目指したいと思ったのは、自分の力で稼いでいる自営業者や経営者のほうでした。

 私も同じです。

 自分の理想とする考え方や生き方が成功者の体験として書かれていたので、このまま突き進もうと思えたし自信も湧きました。読んで良かったです。

 自分の力で戦おうと思っている人にはおすすめの一冊です。ぜひ手に取ってみてください。

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