「足元」とは
「足元」とは、脚の下部付近の空間を意味する言葉です。脚の下部自体を含め、その周辺を指します。範囲に厳密な定義はありませんが、だいたい足がすぐに届く距離を指して言います。
そもそも「足」とは、形態学的には下肢(脚)の踝以下の部位を指す言葉で、足の裏や甲、踵やつま先などを表します。「元」は根源・根本を意味し、転じて土台などの意味があります。そのため「足元」は足から水平方向への広がりが意味合いに滲みます。
例文
- 彼の実力は彼女の足元にも及ばない。
- 足元がおぼつかない酔っ払いが通り過ぎて行った。
- 段差がありますので足元にお気をつけください。
- テスト期間が終わったので足元が軽くなった。
類義語
- 足場
- 周辺
- 足取り
- 地面
「足下」とは
「足下」とは、「足元」と同様に脚の下部付近の空間を意味する言葉です。特に足の真下、または足と地面が密着している部分を指して言う場合が多いです。
「下」は位置が低い方向、または支配が及ぶ範囲を意味する言葉で、「足下」にはどちらかと言うと垂直方向への広がりが意味合いに滲みます。
例文
- 足下が暗くて前に進めない。
- 人の足下に漬け込んで強気な要求をする。
- ズボンが薄いので足下が寒い。
- 彼はその知らせを聞いて、足下から鳥が立つように仕事に取り掛かった。
類義語
- 膝下
- 足癖
- 弱点
- 短所
「足元」「足下」の違い・使い分け
まず、「足元」と「足下」に厳密な違いはありません。上述した例文でも、どちらを使用しても問題ありません。
ただし強いて言うなら、「足下」は足の真下を指し、「足元」はより広範な空間を内包していると極端に解釈できます。ここの分別は好みの問題で、厳格に則る必要はありません。