「早い」「速い」の違いは?意味や使い分けをわかりやすく解説!

似ている言葉の違い
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「早い」とは

「早い」とは、ある基準よりも時間的に先行していること、あるいは時間の経過が少ないことを意味する言葉です。

「物事がある時点よりも前に行われる」「十分な時間が経っていない」「想定や体感よりも短く済む」などの場合に「早い」と表現されます。

例文
  • 明日は朝早いからもう寝よう。
  • それを知っているなら話が早い。
  • 今週のヒーローの登場はいつもより早かった。
  • 俺に勝とうなんて100年早い。
類義語
  • すぐ
  • 光陰矢の如し
  • 時期尚早

「速い」とは

「速い」とは、動作量や進行度が著しいことを意味する言葉です。

「ある動作を行う所要時間が短い」「一定時間における動作量が多い、または進行の度合いが大きい」などの場合に「速い」と表現されます。

例文
  • 最新のコンピューターは読み込みが速い。
  • チーターは最も足が速い哺乳類だ。
  • 彼女は頭の回転が速い。
  • 雑菌は湿った場所だと繁殖が速い。
類義語
  • 急ぐ
  • 軽やか
  • 疾風迅雷
  • 機敏

「早い」「速い」の違い・使い分け

  • 「早い」:ある基準よりも時間的に先行している。時間の経過が少ない。
  • 「速い」:動作量や進行度が著しい。

「早い」が言及しているのは「時間」であり、「速い」が言及しているのは「動作・進行」です。

「ランチを食べるのが早い」とした場合は、時刻的にまだランチの時間ではないが、先に食べていることを意味します。「ランチを食べるのが速い」とした場合は、ランチを食べ始めてから食べ終わるまでに時間がかからないことを意味します。

意味が混同している表現

基本的には「早い」は相対的な時間について、「速い」は動作や進行の速度について、それぞれ言及しているのですが、その境界が曖昧な表現も存在します。

「素早い」「早業」などがその例です。「早い」が表す時間の経過が少ないことと、「速い」が表す動作が完了するまでの時間が短いことは、どちらも似ているため、意味が混同している表現が多々あるようです。

特に慣用句の「足が早い」は、食べ物が腐りやすいことや売れ行きがいいことを言いますが、これは走るのが速いことに見立てた比喩表現ですので、本来なら「足が速い」とするのが正確です。

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