「関わらず」とは
「関わらず」とは、関係性がないことを示す言葉です。ある物事が互いに影響を及ぼすことがなく、繋がりがないことを意味します。
「〜に関わらず」は「〜に関係なく」と言い換えることができます。
例文
- 役者の知名度に関わらずあの映画は面白かった。
- このサークルは学部に関わらず誰でも入れる。
- 危ない人とは関わらずにいよう。
- 国籍に関わらず歓迎します。
類義語
- 無関係
- 互いに素
- 縁がない
- 違える
「係わらず」とは
「係わらず」とは、「関わらず」と同様に関係性がないことを示す言葉です。ある物事が互いに影響を及ぼすことがなく、繋がりがないことを意味します。
「係わらず」と「関わらず」は同じ意味です。ただし「関わらず」は常用漢字であり、「係わらず」は表外読みです。公用文などでは「関わらず」を使用した方が無難です。
例文
- 金額に係わらず好きな人からのプレゼントは嬉しい。
- その会社は学歴に係わらず能力があれば新人を採用した。
- 同じクラスにいるけどあいつとは係わらずにいる。
- このゲームは後手の戦略に係わらず先攻が勝利する。
類義語
- 縁もゆかりもない
- 交わらない
- 預かり知らない
- 独立
「拘わらず(かかわらず)」とは
「拘わらず」とは、期待される結果に結びつかないことを示す言葉です。前述の状況から自然に導かれる結果とは異なる事態が起きた場合に使用されます。
一般的に「〜にも拘わらず」と表記され、前述の状況から期待される結果とは反対の内容が後述されます。
例文
- 万全を期したにも拘わらず失敗した。
- 雨が降っているにも拘わらず運動会は決行された。
- 大声で呼んだにも拘わらず無視された。
- 勉強しなかったにも拘わらずテストは満点だった。
類義語
- 〜なのに
- 〜けど
- 予想に反する
- 期待はずれ
- 〜にしても
- 〜とはいえ
- 〜いえども
「関わらず」「係わらず」「拘わらず」の違い・使い分け
「関わらず」と「係わらず」に意味の違いはありません。どちらも「無関係であること」を意味しています。使用の注意点としては、「係わらず」は表外読みであるため公用文などでは「関わらず」と表記する方が望ましいです。
「拘わらず(かかわらず)」は、前述の状況の予想に反する事態、あるいは期待はずれな結果に事が運んでしまう場合に使用されます。