「ビーチバレー」と「バレーボール」の違いは?異なるルールをわかりやすく解説!

似ている言葉の違い
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「ビーチバレー」とは

「ビーチバレー」とはバレーボールから派生した競技で、アメリカのハワイが発祥と言われています。2人1組がチーム同士での対戦し、砂浜にネットを張ったコートでプレイされます。

「ビーチボールバレー」は別の球技

「ビーチバレー」と似た名前のスポーツに「ビーチボールバレー」がありますが、これは日本の富山県新川郡朝日町が発祥(1978)の、ビーチボールを用いたバレーボールです。バレーボールとバドミントンを融合したルールであり、コートもバドミントンのダブルスのものを使用します。

「ビーチバレー」「バレーボール」の違い

ビーチバレーはバレーボールから派生した競技ですが、使用する設備や道具、ルールには細かな違いがあります。

大きく分けて以下の6つがあるので、それぞれ解説していきます。

  • 環境
  • コート
  • ボール
  • 人数
  • ユニフォーム
  • ルール
環境の違い

バレーボールが室内でプレイされるのに対し、ビーチバレーは砂浜(ビーチ)でプレイされます。屋外で行われる以上天候や気候の影響を受けやすく、砂浜の状態や日差しのベクトルなど様々な不安定要素が絡み合います。そのため定期的なコートチェンジを行うことで公平性を確保します。会場ではDJが音楽をかけたりする場合もあり、観客も開放的な雰囲気が楽しめます。

コートの違い

ビーチバレーのコートサイズが「16m×8m」であるのに対し、バレーボールは「18m×9m」です。ビーチバレーの方がやや狭いですが、プレー人数が違うため、1人あたりの守備範囲はビーチバレーの方が広くなります。バレーボールと違い、攻撃を制限するアタックラインやセンターラインはありません。ネットの高さはどちらも同じで、男子は「2m43cm」、女子は「2m24cm」です。

ボールの違い

バレーボールでもビーチボールでもほぼ同等のボールが使用されますが、内気圧とカラーリングに差があります。ビーチボールで使用されるボールの内気圧は3割程度低く、スピードが出にくくなっています。これは砂浜という条件下でラリーを成立させるためです。また、強い日差しでも目立つように鮮やかな色彩をしていることが多いです。

人数の違い

バレーボールは6人制で各選手ごとにポジションがあり、その都度時計回りにローテーションして配置を変更します。控えの選手がいるため適宜交代が可能です。ビーチバレーは2人制で、決められたポジションはなく、双方オールラウンドプレイヤーとして好きなように立ち回ります。選手の控えはいないため、どちらか一方でも試合続行不可能となれば敗北となります。

ユニフォームの違い

バレーボールはチームでジャージ・パンツ・ソックスを統一し、リベロは対照的な色彩の配色にする必要があります。また背番号やチーム名などにも細かい規定があります。ビーチバレーは機能性や起源的に水着が主流ですが、宗教やフェミニズムの観点からユニフォーム規定に対して柔軟性が求められています。

ルールの違い
勝敗

バレーボールは1試合5セットマッチで行われます。各セットは25点を先取した方が勝利し、3セットを先に奪った方が試合に勝利します。ビーチバレーは21点先取の3セットマッチで、2セットを先に奪ったチームの勝利です。それぞれ最終セットは2点差以上つけての15点先取となります。

コートチェンジ

バレーボールでは各セット終了後にコートチェンジが行われますが、ビーチバレーでは両チームの得点の合計が7の倍数になった時、最終セットでは5の倍数になった時に、コートチェンジが行われます。

ビーチバレーは自然に左右されやすい環境でのプレイとなるため、公平性を保つためにコートチェンジが頻繁に行われます。

ブロックタッチ

ブロックタッチとは、相手のアタックに対してネット側で壁となって阻害する際のボールとの接触を指します。バレーボールでもビーチバレーでもボールに触れられる回数は3回ですが、バレーボールではブロックタッチをカウントしないのに対し、ビーチバレーではカウントされます。

フェイント

バレーでよく見かけるフェイントで、強打すると見せかけてそっと落とすティップ・プレーがありますが、ビーチバレーでは指の腹を使ったティップ・プレーは反則になります。

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