「中華まん」「肉まん」「豚まん」の違いは？意味や使い分けをわかりやすく解説！

「中華まん」とは

「中華まん」とは、中華料理の「包子(パオズ)」という料理をもとに、日本独自に発展した蒸し饅頭のことです。餡子や肉などの具材を小麦粉、水、塩、酵母などをこねて発酵させた皮で包み、それを蒸籠などで蒸して作られます。

現代の中華まんの原型は1927年に新宿中村屋で販売された「天下一品支那饅頭」で、これは中国の包子の脂っこさを薄め、あっさりとした味付けにしたものでした。

現在ではピザまんやカレーまんなどの派生系が増え、中華街やコンビニエンスストアなどでも売られています。

「肉まん」とは、肉饅頭の略で中華まんの一種です。具材には豚肉と、玉ねぎ、タケノコ、干し椎茸などの野菜をみじん切りにして煮た物が使用されています。

皮の上部は螺旋状に尖っていて、外見だけであんまんと区別することが可能です。

「豚まん」とは、主に関西地方で使用される「肉まん」の別名で、肉饅頭を指します。関西圏では単に「肉」と言った場合、一般的に牛肉のことを意味したので、誤解を生まないように具体的な名前が付けられました。

本来肉まんと豚まんは同じ意味ですが、セブンイレブンなどで「肉まん」と「豚まん」が区別されて販売されていることがあります。これは味付けや量の違いからくる分岐商品としての区別であると同時に、５５１蓬莱などの本格的な「豚まん」の印象にあやかったイメージ作りだと考えられます。

「中華まん」という大きなくくりがあり、その下位グループに「肉まん」があり、その別名が「豚まん」ということになります。

それぞれを「動物・ライオン・獅子」と置き換えると関係性がわかりやすいと思います。