「編成」と「編制」の違いは?意味や使い分けをわかりやすく解説!

似ている言葉の違い
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「編成」とは

「編成」とは、個々のものを集めて、組織的にまとめることを意味する言葉です。別々だったものを統一的に組み立て、ひとまとまりにすることを表します。

「編成」を訓読みすると「編んで成る」となり、複数の系が編み込まれて一枚の布と成る様子がイメージしやすいと思います。

例文
  • 経験者を集めてフットボールチームを編成する。
  • ソシャゲの最強パーティーは編成難易度が高い。
  • 今年度の予算編成には無理がある。
  • 8両編成の電車はこの位置には止まらない。
類義語
  • 組む
  • 統合する
  • 配合する
  • あしらう

「編制」とは

「編制」とは、個々のものを集めて団体、特に軍隊を組織することを表す軍隊用語の一つです。主に永続性が確かな軍隊の組織形態を意味しています。

また、組織の内部を目的に沿った形で組み替えるといった意味もあります。

「編成」と区別するために、「成」を訓読みして「へんなり」と発音する場合もあります。

例文
  • 戦争が勃発したので、その国の軍隊は戦時編制へと移行した。
  • 同一年齢毎に区分した学級編制が一般的だ。
  • 異星人の侵略に対抗するために地球連邦は宇宙軍を編制した。
  • 我が部隊は東北線線へと再編制された。
類義語
  • 組織する
  • 体制
  • 構造
  • 体系

「編成」「編制」の違い・使い分け

編成:個々のものを集めて組織にすること。
編制:個々のものを集めて軍隊を作ること。

「広く一般的には「編成」が使え、「軍隊」を作る場合には「編制」が使える」という解釈でもほとんど問題ありませんが、「編成」と「編制」にはもっと本質的な違いがあります。

「編成」には小さい単位を集めて大きい組織を形成するというニュアンスがあるのに対し、「編制」には大きい単位を分割・再構築するというニュアンスがあります。

関係性のなかったもの同士を集めて大きな集団を作る場合は「編成」が用いられ、もともと同じ組織の枠内に収まっていたものを分割したりくっつける場合に「編制」が用いられます。

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