「体」「身体」の違いは?意味や使い分けをわかりやすく解説!

似ている言葉の違い
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「体」とは

「体」とは、生物の物理的構造を意味する言葉です。基本的に頭から手足までの五体全てを表しますが、他の部位を除いて胴だけを意味したり、健康状態や体格を意味する場合もあります。

単に「体(からだ)」と言った場合、有機物の物理的構造を指しますが、無機物の構造を説明する場合などは、「機体」「半導体」「明朝体」などのように、その対象に関連した他の漢字と合わせて使用されます。

「体」は訓読みで「からだ」と読み、音読みで「たい・てい」などと読みます。

例文
  • 猫科の動物の体はしなやかだ。
  • 弟は体が弱いので、よく風邪をひく。
  • この前あったボディビルダーは、鍛えているだけあり良い体をしていた。
  • 来週の体育の授業が楽しみだ。
類義語
  • 肉塊
  • 亡骸
  • 肉叢(ししむら)
  • ボディ

「身体」とは

「身体」とは、心身を表す言葉で、精神が宿る肉体を意味します。

「身」は「身を弁える・身が引き締まる」などのように、心や精神、魂を意味する言葉としても使用され、「身体」の場合も「心と体」を意味します。

また、古い価値観では魂と肉体を併せ持つ存在は人間だけとされていて、「身体」は人間にのみ使用されます。動物や無生物などに使用されることはありません。

  • 例外として、人間を模した人型ロボットなどは、身体と表記される場合があります。
  • 日常会話で「身体(からだ)」は問題ありませんが、常用漢字では「身体」は「しんたい」と読みます。「からだ」とは読みません。
例文
  • デッサンをするために、身体の構造を覚えた。
  • たくさん働いたから身体が重い。
  • お身体を大切にしてください。
  • 身体がいくつあっても足りない。
類義語
  • 全身
  • 体躯
  • 図体
  • 姿

「身体」「体」の違い・使い分け

  • 体:生物の物理的構造。
  • 身体:精神が宿る肉体。主に人間の体。

「体」は生物全般の肉体構造を指し、「身体」は人間の肉体構造及び精神性を表します。

人間の肉体を表現したい場合は「体」と「身体」のどちらでも問題ありませんが、精神性を伴う場合は「身体」しか使用できません。また、人間以外の生物の肉体を指す場合は「体」しか使えません。

「身体(からだ)」は常用外の使い方なので、公的文書などで「からだ」を漢字で書きたい場合は、「体」と表記するのが望ましいです。

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