経済学でいう「限界」ってどういう意味? 意味や使い方を簡単に解説。

経済学

「限界」と聞くと、「もう無理、限界」や「限界まで頑張る」、「〇〇できる限界量」などのmax、limitとしての意味を思い浮かべることがほとんどだと思います。

でも実は経済学で使われる「限界」には別の意味があります。

今回は「限界」が表す経済学の概念を解説していきます。

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限界の意味

経済学でいう「限界」には「追加的な」という意味があります。

英語ではmarginalと訳し、「僅かな、境界の」という意味があり、経済学の限界概念は財や消費をほんの少し増やした時に、一単位あたりどれくらい影響を及ぼしたかを表しています。

何かを一単位増やした時に、それによって生じた何らかの変化量を「限界」と表現します。

使い方・例

限界は基本的に何か別の単語とセットで使われます。

「限界〇〇」と言えば、「追加的な〇〇」を意味します。

有名なものに限界効用という言葉があります。これは追加的な効用という意味です。

効用とは消費者が得る満足のことです。

例えばクロワッサンを三個食べているAさんがいるとして、Aさんが追加でもう一つクロワッサンを食べたときに、その4つ目を食べて得る満足の度合いを限界効用と呼びます。

他にも限界費用という言葉があります。

これも「追加的な費用」という意味です。

缶詰の生産数を100から101に増やした時、その追加分の缶詰を生産するためにかかったコストのことを限界費用と呼びます。

限界費用は「規模の経済」において重要な概念の一つです。101個目の缶詰のコストは、それまでの缶詰のコストよりも小さくなります。

応用

限界には追加分という意味があるので、何か追加的な要素を説明したいのであれば、その単語の前に限界とつけて表現することができます。

例えば起床時間をもう1時間増やした時の睡眠欲の増加分などは、限界睡眠欲と表せます。

ただ経済学の概念を知らない人に使っても意味が正しく伝わらないので、そこは注意しましょう。

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