「上る」「上がる」の違いは?意味や使い分けをわかりやすく解説!

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「上る」とは

「上る」とは、「のぼる」と読み、低い位置から高い位置に移動することを意味します。物事が上へと移ることを表します。

他には、「相当な数量に達すること」「議論や会話などに取り上げられること」「都に向かうこと」「流れに逆らって進むこと」などの意味があります。

例文
  • 幼児が椅子に上るのは危ない。
  • 公演の来場者数は10万人に上る。
  • 学生時代の思い出が話題に上った。
  • 鯉が川を上っていく。
類義語
  • 乗る
  • 至る
  • 達する
  • 上がる

「上がる」とは

「上がる」とは、「あがる」と読み、一般的に対象の全体または一部が上に動くことを意味します。

他には、「ある状態からさらに望ましい状態へと進むこと」「次の段階に進むこと」「終了・完了すること」「食べるの敬語表現」なども表します。

例文
  • 火の手が上がる。
  • お風呂から上がる。
  • どうぞ召し上がってください。
  • 雨が上がる。
類義語
  • 移る
  • 上昇する
  • 終わる
  • 上る

「上る」「上がる」の違い・使い分け

  • 「上る」:低い位置から高い位置に移動する
  • 「上がる」:対象の全体または一部が上に動く

「上る」と「上がる」はどちらも対象物が低い位置から高い位置へと動くことを表す点で共通していますが、そのニュアンスには違いがあります。

動詞が言及している焦点

「上る」は対象物が上に向かって進んでいる動作について焦点を当てている一方で、「上がる」は動作に加えて、対象物の出発到達についても焦点を当てることができます。

例えば「階段を上る」とした場合は現在進行形で階段を上に進んでいることを表し、「階段を上がる」とした場合は、動作以外にも、階段を上り切って上の階に到達したことも表せます。

対象物の主体性の有無

「上る」は対象物の主体性を必要としますが、「上がる」は対象物の主体性を必要としません。

主体性を持っているものとしては、人間や動物以外にも、車や太陽・雲などの自発的に動いているように見えるものが挙げられます。これら以外の主体性を持たない、対象物の一部・無機物などは「上る」とは表現できません。

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