「思う」とは
「思う」とは、ある物事について考えたり、心を働かせることを意味する言葉です。
自らが持っている情報や価値基準と照らし合わせて、何らかの判断を下したり、評価をつけることを表します。
例文
- 明日は雨が降ると思う。
- 思わぬ人と遭遇した。
- 思い出すのに時間がかかった。
- 我思う、故に我あり。
類義語
- 考える
- 図る
- 思案する
- 疑う
「想う」とは
「想う」とは、ある物事について感情を乗せて考えたり、心を働かせることを意味する言葉です。
「想う」は、思考する対象と何らかの縁があり、印象的に心に思い浮かべたり、感情の起伏を伴って考えることを表します。
例文
- アルバムを見て学生時代を想う。
- 彼を想う気持ちは変わらない。
- 好きな人に想いを伝える。
- 家族との時間を幸せに想う。
類義語
- 偲ぶ
- 懐かしむ
- 願う
- 祈る
「思う」「想う」の違い・使い分け
「思う」と「想う」は本来同義語であり、明確な使い分けはありません。
しかし詩的表現として、「想う」は「思う」よりも感情の起伏を印象付けるために使用される傾向があり、特別な感情を伴って物事について考える際には「想う」を優先する便宜的な使い分けが定着しています。
ただしその場合でも「思う」として間違いではないので、「想う(おもう)」が表外読みである点も考慮すると、迷った際は「思う」とするのが無難です。