プロメテウスの火とは? 比喩の意味やギリシャ神話のあらすじを解説

ギリシャ神話
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比喩としての「プロメテウスの火」

意味

プロメテウスの火は「リスクが大きくて人類には扱いきれない/人類には早すぎた科学技術」という暗喩としての意味があります。

使い方

プロメテウスの火によく喩えられるものは原子力です。

例えば原子力発電は非常に高い効率性を発揮しますが、原発事故による放射能汚染などのリスクも高く、人類は原子力を完全にコントロールできているとは言えません。

このような時、「原子力はプロメテウスの火だ」のように言います。

天界の火を盗んだプロメテウス

神と人間の扱いについてゼウスが悩んでいたとき、プロメテウスが「自分が両者の区別を考える」と名乗り出ました。ゼウスはプロメテウスに任せることにします。

プロメテウスは牛を切り分け、それを二つの皿に取り分けました。一方の皿には毛皮の塊が、もう一方の皿には脂滴る肉塊が、それぞれ盛られています。

「偉大なるゼウスよ。神々が食べるべき皿をお選びください」

「脂が乗ったそっちの方が美味そうだ。その皿に盛られている肉の部位を神々のものとし、もう片方の皿の肉を人間のものとする」

「かしこまりました」

そうして毛皮の塊が人間のものとなりましたが、実はこれはプロメテウスの計画通りでした。

プロメテウスは人間を愛し、贔屓していたため、美味しい肉を毛皮で包んで皿に盛り付け、もう片方の皿には脂身でコーティングした骨を盛っていたのです。

まんまとゼウスは騙され、神々は骨を、人間は肉を食べることになりました。そのため骨をお供物として神に捧げるようになったとも言われています。

これに怒ったゼウスは人間から火を取り上げ、肉のように腐る呪いをかけます。そのため人間は永遠には生きられず、死んだら腐るようになりました。

それを憐れんだプロメテウスは《鍛冶の神・ヘパイストス》の工房に忍び込み、オオウイキョウに火種をつけて、それを地上の人類に渡します。

人類は火を獲得したことによって文明を発展させることができましたが、火を武器や戦争のために使うようになってしまいます。

再び激怒したゼウスはプロメテウスを山頂に縛り付け、生きながらにして鷲に内臓を啄まれるという罰を与えました。しかも神であるプロメテウスは不死性を備えているため、食べられてしまった内臓も翌日には再生しました。そしてまた鷲に啄まれるという連鎖が延々と続くのです。

この生き地獄は英雄ヘラクレスが彼を救うまで、三万年間続きました。

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