「歳」「才」の違いは?意味や使い分けをわかりやすく解説!

似ている言葉の違い
スポンサーリンク

「歳」とは

「歳」とは、年齢・年数を意味する言葉です。主に年齢や時の単位として使用されます。

「歳」は暦の一年間の概念にも用いられ、太陽暦における地球が太陽を1周する期間、太陰暦における月が地球を12周する期間をそれぞれ表します。

音読みで「サイ・セイ」、訓読みで「とし」と読みます。
「歳」を含んだ熟語には「歳月・歳暮・凶歳・万歳」などがあります。

例文
  • 99歳は「百」から「一」を引いて、白寿とも呼ばれる。
  • 歳はいくつになりましたか?
  • お歳暮を贈ることは日本の風物詩だ。
  • ペットのポチとは長い歳月を共に過ごした。
類義語
  • 齢(よわい)
  • 寿

「才」とは

「才」とは、先天的に備えている能力や性質を意味する言葉です。「天才」や「才能」と言った言葉のように、生まれ持った能力を表しています。

音読みで「サイ」、訓読みで「ざえ」と読みます。
「才」を含む熟語には「秀才・奇才・鈍才・才媛」などがあります。

また、年齢を表す時に「歳」の代用漢字としても使用されます。「歳」は中学生で習う漢字であり、画数が多く書くのに手間がかかることから、異字同訓である「才」が代用漢字として一般的に認められています。

「才」は「歳」の略字体ではありません。「箇・個」を「ヶ」で代用するのと同じで、読みが同じだけの無関係の文字です。

例文
  • この演奏会には才のある者が集っている。
  • 馬鹿と天才は紙一重とよく言われる。
  • 僕は今年の誕生日で10才になる。
  • 彼には天賦の才がある。
類義語
  • 能力
  • 素質
  • 腕前
  • 力量

「歳」「才」の違い・使い分け

  • 「歳」:年齢・年数。
  • 「才」:先天的な能力。年齢を表す「歳」の代用漢字。

年齢を表す文字としては、基本的に「歳」が正しいです。ただし代用としての「才」も十分に普及しているため、決して間違っているわけではありません。

「歳」は画数が多く、使用頻度もそれなりに高い漢字です。それを画数の少ない「才」で代用することは効率化につながるので、これを忌避される場面は少ないです。それでもやはり正式な文字は「歳」なので、公的な文章などでは「歳」を使用するのが望ましいです。

注意点としては、「才」はあくまで年齢を表す場合の「歳」の代用漢字であって、その他の場合は「歳」の代用としては使用できません。「お歳暮」を「お才暮」と書いたり、「歳時」を「才時」と書くことはできません。

タイトルとURLをコピーしました