トレードオフとは? 意味や具体例をわかりやすく解説。

経済学

時間的、金銭的な制約によって人の行動は縛られています。

それらの制限があるために両立が困難な状況ってたくさんありますよね。経済学ではそのような状況をトレードオフと呼びます。

この記事ではトレードオフについて簡単に解説していきます。

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トレードオフとは

トレードオフとは、何かを得るためには何かを諦める必要があるという、相容れない関係のことです。

一方を選択すれば他方が犠牲になるといった具合に、トレードオフの関係のものは両立が不可能であり、同時に達成することはできません。

トレードオフはビジネスの場から日常まで、様々なシーンで直面することになり、人々はその度に選択を迫られます。これは経済学の第1原理です。

  • 類義語「二律背反」「代償」「矛盾」
  • 対義語「両立」

機会費用

トレードオフは相反する関係であるため、一方を選択すれば、選ばなかった選択肢から本来得られたはずの便益を放棄することになります。

この損失のことを機会費用と呼びます。

何かを選択して意思決定を行うときは、必ずこの機会費用が発生します。

ゴロゴロ寝たり散歩したりと、一見費用などかかっていないような行動にも、実は機会費用がかかっているのです。

具体例

・お金は欲しいけど働きたくない。

・痩せたいけどファストフードが食べたい。

・山でキャンプしたいけど海水浴もしたい。

・流行のファッションを着たいけど他人と被りたくない。

・健康でいたいけど夜更かしをしていたい。

・原発は賛成だけど、家の隣にはあって欲しくない。

・公共施設を充実させて欲しいけど増税は嫌だ。

・工場を最大限稼働させれば儲かるけど、環境を汚染してしまう。

・ダチョウは飛べないけれど、その代わりに走れる。

・雑菌、消毒による清潔と、免疫力の低下。

まとめ

トレードオフに直面したときは、選択肢のそれぞれがどのようなメリット・デメリットがあるのかを分析して、それを吟味した後に意思決定を行うことで、機会費用を最小限に留めることができます。

何か行動を起こす前に、一度機会費用を意識してみてはいかがでしょうか。

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