「生まれる」とは
「生まれる」とは、あるモノが新たに出現することを意味する言葉です。それまでこの世に存在しなかったものが、新しく創造され存在を確定させることを言います。
特に「子が母体から出たり、卵から孵ること」「物事が作り出されること」「思考が導かれること」などを表します。
例文
- 冬に生まれたので雪子と名付けた。
- 生まれはどちらですか?
- 夏の大会で世界記録が生まれた。
- 疑念が生まれる。
類義語
- 作る/造る/創る
- 出る
- 現れる
- 発する
「産まれる」とは
「産まれる」とは、子が母体から出たり、卵から孵ることを意味する言葉です。生物が自身と同じ種の個体を作り出し、その個体が世に出ることを言います。
例文
- 来月に子供が産まれる予定だ。
- 産まれたのは男の子だった。
- ウミガメは砂浜に卵を産みつける。
- 鹿の赤ちゃんは産まれてすぐに立ち上がる。
類義語
- 出産
- もうける
- 孵る
- 生殖
「生まれる」「産まれる」の違い・使い分け
「生まれる」は「産まれる」よりも広い意味があり、出産以外にもアイデアや記録、制度などが世に出ることも表します。
「産まれる」は出産に限定的に使われ、形而上のモノや無機物の創造に対しては使用できません。
出産に関する「生まれる」と「産まれる」の違い
生物の出産に関して「生まれる」と「産まれる」は共通した意味を持っていますが、そこにもニュアンスの違いが存在します。
「産まれる」は「生殖において新たに作られた個体が、産道を抜けて(卵の殻を破って)姿を現すこと」を指します。
一方で「生まれる」は「産まれる」の意味に加え、「生を受ける」という意味合いも併せ持ちます。
そのため「京都でうまれ育ったので、神社仏閣には詳しいです」と言う場合には「生まれ」が適した表記となります。「産まれ」とした場合、「京都で母の産道を抜けたので、神社仏閣には詳しいです」と言ってるようなものです。
出産という行為自体を強調したい場合や、その瞬間について述べたい場合に「産まれる」は使われます。