経済学部に興味があるけど、具体的にどんな勉強をしているかわからない。政治のニュースなどの理解を深めたくて、経済学について学んでおきたい。
でも経済学って難しそうだし、とっつきにくい……。そう考えている方も多いと思います。実際深く研究しようとすると数学的知識も必要になるため、簡単とは言えません。
それでも知識として齧っておくくらいであれば、高度な数学的知識なしで大まかに理解することは可能です。
この記事では経済学がどんな学問なのかをわかりやすく解説していきます。
経済学って何?
経済学(economics)とは、人々の意思決定や資源の配分などを検討し、経済の仕組みを研究する学問です。
宇宙の資源を有効に活用する技術がない以上、人類が利用できる資源は地球上に存在するものに限られています。水や動植物などの生き物も、石油やガスなどのエネルギー源も、全て有限の資源なのです。経済学ではこの性質を「希少性」と呼びます。
希少性は必然的に人々に選択を迫ることになります。
例えば電気を一単位用意したときに、電気の量は限られているため、テレビ、電球、スマホの充電などの選択肢のうち、どれにどのくらい使うのかを決定しなければなりません。もっと大きな単位では、どの家庭にどれくらい、どの地域にどれくらい配るかを決める必要があります。
このように選択に迫られている状況をトレードオフに直面していると言い、選択によって諦めた損失のことを機会費用と呼びます。
経済学では機会費用をできるだけ小さくし、資源を効率的に配分することが目指されています。そのために、人々の意思決定を左右するインセンティブの研究も重要となってきます。
どんな分野があるの?
経済学は個人や企業を対象にしたミクロ経済学と、国家単位の経済分析を行うマクロ経済学に大別されます。
ミクロ経済学
マクロ経済学
何に役立つの?
経済学を知っておくと、政治を検討したり、企業分析をしたり、消費者行動を理解する上で大きな手助けとなってくれます。
もっと身近な例ではフリマアプリなどで商品を出品する際に、利益が大きくなる価格を設定できるようになります。
例えばその商品が他に出品されていなければ希少性が高いため、価格を高く設定できます。逆に出品数が多い場合は他より価格が高いと売れないので、付加価値をつけるか値下げをする必要があります。
また経済学を学ぶことによって「どうして教育が必要なのか」「どうして貿易が発生するのか」と言ったような、日常の疑問などについても分かるようになります。
まとめ
- 経済学とは希少な資源をいかに効率的に配分するかを研究する学問である。
- 個人/企業単位のミクロ経済学と、国単位のマクロ経済学がある。
- 経済学は、政治やビジネスから日常まで、さまざまな分野に応用できる。