「ぞっとする」「ぞっとしない」の違いは?意味や具体例をわかりやすく解説!

似ている言葉の違い
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「ぞっとする」とは

「そっとする」の「ぞっと」は「悪寒や恐怖、強い感動で体が震え上がるさま」を表す副詞で、「する」は動詞です。つまり「ぞっとする」とは、「悪寒や恐怖で体が震え上がる」または「強い感動が全身を駆け抜ける」という意味になります。

「ぞ」というのは擬音語であり、「恐怖や感動が冷気のように身体を走り抜けること」を表します。
ex「ぞわっとする」「ぞくぞくする」「ぞうとする」

このような寒気は自律神経の異常に起因するものです。恐怖したり感動すると、強い精神的なストレス(刺激)によって交感神経が活発になります。すると心臓の血管が拡張し脈拍が上がりますが、全身の血管は逆に収縮し血流が悪くなります。その結果鳥肌や寒気という症状が発生するのです。

例文
  • ふとライオンの檻の扉を見ると、鍵があいていてぞっとする。
  • 虫だらけの部屋なんて考えるだけでぞっとする。
  • たまたま今日は遅刻したが、もし脱線した電車に間に合っていたかと思うとぞっとする。
  • 振り向いたダンサーはぞっとするほどの美人だった。
類義語
  • 身の毛がよだつ
  • 度肝を抜く
  • 血の気がひく
  • 戦慄する

「ぞっとしない」とは

「ぞっとしない」とは、「ぞっとする」の否定形です。ただし、「悪寒や恐怖で体が震え上がる」ではなく、「強い感動が全身を駆け抜ける」の方の意味が否定されています。

つまり「ぞっとしない」とは、「強い感動が全身を駆け抜けない=面白くない」という意味になります。「怖くない・恐ろしくない」という意味ではないので注意が必要です。

例文
  • おすすめされて見てきたが、余りぞっとしない映画だった。
  • 意気揚々と奴は語ったが、俺にとってはぞっとしない話だった。
  • 本棚に並べられていたのは、ぞっとしないラインナップだった。
  • 今日の会合にはぞっとしないメンツが集まっている。
類義語
  • つまらない
  • 感心しない
  • 退屈
  • 興味がない

「ぞっとする」「ぞっとしない」の違い・使い分け

「ぞっとする」は「悪寒や恐怖で身震いする・強い感動が全身を突き抜ける」という意味です。
「ぞっとしない」は、「ぞっとする」の「強い感動が全身を突き抜ける」を否定した、「面白くない・感心しない」という意味です。

もし「ぞっとする」の「悪寒や恐怖で身震いする」という意味を否定したい場合は、以下のような言葉を使いましょう。

  • 怖くない
  • 動じない
  • 怯まない
  • 臆さない
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